無人航空機とは、ドローンと何が違うのでしょうか?
無人航空機とは、航空法で決められた「人が乗れない航空機のうち、遠隔操作や自動操縦で飛ばせるもの」で、重さ100g未満のものは含まれません。
この記事では、無人航空機の意味と、ドローンとの違い、対象になる機体を、国土交通省の情報をもとに整理します。
※これからドローンを始めたい初心者の方向けの記事です。
この記事でわかること
- 無人航空機の意味と、ドローンとの違い
- 航空法で「無人航空機」にあたる機体と、重さの基準
- 100g未満の機体でも、気をつけたいこと
結論:無人航空機は、航空法で使われる言葉
無人航空機は、航空法で使われる言葉です。一般に「ドローン」と呼ばれる機体の多くが、無人航空機にあたります。ただし、機体の重さによっては、あたらないものもあります。
無人航空機とは?航空法での意味
国土交通省によると、航空法の飛行ルールの対象になる無人航空機は、次のように決められています。
「航空の用に供することができる飛行機、回転翼航空機、滑空機、飛行船であって構造上人が乗ることができないもののうち、遠隔操作又は自動操縦により飛行させることができるもの(100g未満の重量(機体本体の重量とバッテリーの重量の合計)のものを除く)」
むずかしく見えますが、次の3つを満たす機体、と考えると分かりやすくなります。
- 構造上、人が乗れない:人が乗り込む前提の機体ではありません。
- 遠隔操作や自動操縦で飛ばせる:送信機などで操縦する、または自動で飛行する機体です。
- 重さが100g以上:機体本体とバッテリーを合わせた重さで判断します。
無人航空機にあたる機体
国土交通省は、無人航空機の例として、次の3つを挙げています。
- ドローン(マルチコプター)
- ラジコン機
- 農薬散布用ヘリコプター
つまり、ドローンだけでなく、ラジコン機なども、条件を満たせば無人航空機にあたります。
ドローンとの違い
「ドローン」は、日常で使われる呼び名です。一方、航空法で使われているのは、「無人航空機」という言葉です。
| 言葉 | 主に使われる場面 | 意味 |
|---|---|---|
| ドローン | 日常の会話や、商品の説明 | 人が乗らずに飛ぶ機体を、広く指す呼び名 |
| 無人航空機 | 法律(航空法) | 航空法の飛行ルールの対象になる機体。重さが100g以上のものが対象 |
たとえば、重さが100g未満の小さなドローンは、「ドローン」と呼ばれても、航空法の「無人航空機」にはあたりません。ドローンそのものについては、ドローンとは?意味と仕組みを初心者向けに解説をご覧ください。
重さの基準:100g以上が対象
重さは、機体本体の重さと、バッテリーの重さを足して判断します。国土交通省の案内では、令和4年(2022年)6月20日から、重さ100g以上の機体が「無人航空機」として扱われ、飛行許可・承認などを含む航空法の規制の対象になりました。
以前は、基準が200gでした。そのため、古い情報では「200g」と書かれていることがあります。情報を調べるときは、いつの情報かを確認しましょう。
100g未満でも、気をつけたいこと
100g未満の機体は、「無人航空機」にはあたりません。ただし、何も確認しなくてよい、ということではありません。国土交通省は、次の点を案内しています。
- 100g未満の機体でも、空港等の周辺や高い高度で飛ばすことは、「航空機の飛行に影響を及ぼすおそれのある行為」として、航空法の規制を受け、許可などが必要になる可能性があります。
- 航空法のほかに、関係する法令や、地方公共団体の条例などの規制もあります。規制の対象になる機体は、航空法の「無人航空機」と異なる場合があります。
くわしくは、100g未満のドローンなら何もしなくていい?で整理しています。
無人航空機に関係する主なルール
機体登録など、飛ばすためのルールは、無人航空機を対象にしたものがあります。たとえば、無人航空機を飛行させる場合は、所有者などの登録と、登録記号の表示が必要です。くわしくは、ドローンを飛ばすには登録が必要?機体登録の基本と、法律・飛行ルールガイドをご覧ください。
無人航空機についてのよくある疑問
Q. ラジコン飛行機も、無人航空機ですか?
A. 国土交通省は、ラジコン機を、無人航空機の例に挙げています。ただし、100g未満の重さのものは、航空法の「無人航空機」にはあたりません。
Q. 100g未満のドローンなら、どこで飛ばしても大丈夫ですか?
A. いいえ。空港等の周辺や、高い高度での飛行など、航空法の規制を受ける場合があります。また、条例などの規制もあるため、飛ばす前に確認してください。
まとめ
- 無人航空機は、航空法で使われる言葉で、「ドローン」は日常の呼び名です。
- 人が乗れず、遠隔操作や自動操縦で飛ばせる機体のうち、重さ(機体本体とバッテリーの合計)が100g以上のものが、航空法の無人航空機にあたります。
- 100g未満でも、飛ばす場所によっては規制があります。条例なども確認が必要です。
参照元:国土交通省「飛行ルール(航空法第11章)の対象となる機体」(https://www.mlit.go.jp/koku/koku_fr10_000040.html)
国土交通省「レベル4飛行の制度概要及び施行状況について」(令和5年3月17日・基準の100gへの拡大、登録制度の説明)(https://www.mlit.go.jp/seisakutokatsu/freight/content/001600205.pdf)
最終確認日:2026年10月13日
※法律・制度は変更されることがあります。飛ばす前には、最新の公式情報を確認してください。